NNKが昨夜(10月13日)に中国親善大使の俳優と日本人の高校生たちが中国の鉄道で長距離の旅をして、中国人たちのあたたかさに触れて「政治と人は別だ」「話しあえばきっと協力できる」と高校生たちの感想を導き出すような番組『関口知宏の中国鉄道大紀行』を流したそうです。
尖閣諸島をめぐる中国の暴動以来、まだ日が経っていないのに、そして中国船が尖閣に不法上陸してまだ日が浅いこんな時機に? と驚きますが、こんな時期だからこそ流したのかもしれません。
△NHKのこの番組の「効果」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1413105594
●この前あった『関口知宏の中国鉄道大紀行』を見て思ったんですけど、VTRにでてた中国人の人達は反日感情は無かったんですか?
しかも関口知宏さんが自分は日本人ですって言っても普通に親切にしてくれてて何か凄く中国人に対するイメージが変わりました。
●私も列車で中国を旅したことがあります。
そのときもこの番組と同じように接してくれましたよ。
反日感情なんてあるのはほんの一部の人間だけです。
田舎の人は日本人よりもずっと親切でフレンドリーなんです。
外国人だとしっても話しかけてくれますし、食べ物だって分けてくれます。
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だから・・・極めてひんぱんに日本人が混同して論ずる点ですが、「個」として接する場合と、その「個」が「集合体」として「国家」になった時の「意志と感情」は厳密に区別せねばなりません。「個」で良くても、「国家」が同じ「良い人、友好的な人」レベルにはないということで、外交で基軸に置くべきは、むろん個ではなく国家です。
個人として接触してよかったから、中国という国と日本という国が話し合えば協力できる、ということにはなりませんね。しかし、混同する人が驚くほど多いのが現状です。だから修学旅行で日本人の生徒を送り出すことが友好や親善になると素朴に信じている人たちもいます。
しかし、あちらはちょっと局面が変わると手のひら返して、暴力的に出て来る。何度も繰り返したきたことです。上っ面の友好や親善など砂上の楼閣に過ぎません。NHKの番組もまたそんな砂上に作られた番組であるのかもしれません。
反論
●以前、上海の南京路を友人と歩いていたら、土地の中国人から日本語で
「日本人、昔チュゴクに悪いコトシタヨ」と罵られ、ボディーブローを食らいました。
あれだけ人が多いと、色々な人がいますよ。
●地球の歩き方という本があり、別冊にトラブル編と言うのが在ります。
中国ではよく日本人と思しい人間を見つけると「お前は何人だ」と質問します。
そこで、「日本人」と答えようなら、殴るけるの暴行を受けます。
トラブル編には中国での日本人のそうした体験が多数寄せられています。
それは増加傾向に在るようです。
重慶の列車の中で私の友人も実際に殴られました。
テレビですからカメラを向けられれば本心は言いませんよね。
仮に言うやつが居てもTV番組の意図が「日中友好」でスポンサーがJTBなら
100パーセント編集でそんなシーンはカットされます。
同様に「関口、ニューヨークの楽しい観光ガイド」なんて番組で
ブルックリンの危険エリア等のやばい部分は報道しないでしょう。
中国で自分の体験や友人の事件・最近の新聞報道や発生事件を総合して
そのテレビが本当の事を流しているとは思えませんが・・・。
お前は日本人か?
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3552872.html
「お前は日本人か?」 中国で日本人リンチが続く
http://park7.wakwak.com/~nakayama/tayori/nihonjinn.htm
中国で急増するアジア人襲撃---韓国
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=70166&servcode=40...
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むやみに中国批判や負の部分を番組でして欲しいということでは、ありませんが、日本人が現実に暴力の被害に合っているこんな剣呑な時機に「友好一辺倒」の番組を流すのは、相当偏っていると言わざるを得ないのではないでしょうか。
関口知宏さんを調べて、かなり驚いたのですが関口宏さんの息子さんです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E5%8F%A3%E7%9F%A5%E5%AE%8F
関口宏さんと言えば、拙ブログでも取り上げたことがありますが、コメンテーターが軒並み石原慎太郎都知事の尖閣購入計画を口を極めて批判するごとき、「そういう傾向」の強い番組の司会者です。(サンデーモーニング)点と線はつながっているのでしょうか。まだ点と線はあるのですが、書きづらいです。
同シリーズは、DVD化されて売り出されています。固定ファンもいるようなので、中国のいい面ばかりではなくもう一つ別の顔も伝えるべきではないかと思います。とりわけ、今この時期には。番組の言い分を信じて無防備に中国旅行をして万一何かがあっても責任は負えないでしょう。また公共放送がこんな形で中国の「安全と親日」を謳いあげると、中国へ修学旅行に行こうとしている学校の悪しき「参考資料」になりそうです。
【後記】今夜は今夜でNHKはNHKスペシャルと銘打って、「中国文明の謎」という一大中国持ち上げ番組を流したようです。
http://www.nhk.or.jp/special/china-civilization/index.html
中国はIMFへの参加を止めたり日本の総てをボイコット、侮蔑して来ているのに日本の公営放送は、これでもかと称賛番組。
病んでいます。