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NHKの次期大河『平清盛』に起用された考証者は゛皇室否定論者”?

大きな問題を含んでいるので、軽々に論ずる対象ではなし、ブログ更新にさして
時間をかけられる状態にはない今
本来は慎むべき記事だとは承知の上であるけれど、NHKの次期大河「平清盛」における
皇室への王室呼ばわりは、日本国民の皇室への思い、価値観すら揺るがせかねない問題点が
あるので粗くながら触れておきます。東宮家のありようについても、論議盛んになりつつある昨今、
由々しき流れに突入しそうな危機感を覚えますので。

言い訳めきますが、どのみちこの問題は万世一系、女系天皇の是非から始まって
国際社会における天皇家と王家との
プロトコール(公式儀礼)上の席次にまで及び、枝葉を述べれば際限もなく一冊の本の分量が
必要です。なので、問題の骨子を箇条書きレベルで無造作に提起するだけの、構成も考えぬ
粗い文章になるであろうことを、あらかじめご了承くださいませ。

さて、肝心の問題点。

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NHK「平清盛」が天皇家を王家扱いすることの是非です。
韓国がかたくなに「天皇」とは呼ばず「日王」呼ばわりすることに、大方の日本人は
意図的侮蔑意識を感じるのではないでしょうか。それを公共放送を名乗り
日本国民がその維持費とそこに働く人びとへの高額の給与を支払い続けているところの
NHKが、なにゆえ行うのか?

この問題に関してはいくつものブログ主さんたちが問題提起していて中には脚本家の
無知を指摘する人がいますが、それは違います。脚本家は記者発表の席では「皇室」と
いう言い方をしていますから、王家呼ばわりはNHK側の意図だと思われます。

まずNHKの意図ありき。そしてそれにふさわしい考証家が起用されている事実に着目している
ブログも無いようで、それがこの粗い記事を上げている理由の一つでもあります。

本郷和人氏 本郷和人 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E9%83%B7%E5%92%8C%E4%BA%BA

本郷 和人(ほんごう かずと、1960年10月 - )は、日本の歴史学者。東京大学准教授。

>従来の権門体制論を批判し、二つの王権論に立つ。

ごく一般的な歴史観の観点から言えば相当、「特殊な」学説を主張される方。(五味文彦氏から連なる東国国家論ですね、
少数派です。主流は権門体制論です)

学説に諸説あるのはいいのです。ただ大河は相当数の日本国民が娯楽としてのそれを楽しみながらも
「歴史の教科書」というべき感覚を有している歴史の長い番組であり、NHKじたいが
受信料を取るための看板の一つにしている番組で大金が投入されます。

公共放送としては「一般的」な偏らぬ歴史観で作らねばならぬところ、なにゆえ特殊な史観と皇室観を持つ
学者をわざわざ起用するのか? それがまず問題点です。
NHKが刷り込みたい「いつもの(自損)史観」でドラマを作るための起用ではないのか、という強い疑念を抱きます。

本郷氏の皇室観についてはこうです。

万世一系は明治維新で強調された概念であり、天照大神や神武天皇の物語は史実でなく神話であることを多くの人が
認識している現代において、「万世一系」にこだわる必要はない。『天皇はなぜ万世一系なのか』(本郷和人)より

万世一系の否定論者であることに着目。

以下はしばし、拙ブログの立位置から主観的記述になります。そもそも、天皇家は、理屈では割り切れぬ、
本来、神話の人であるべきなのです。ダライ・ラマの転生による継承のごとく、不思議を不思議と認めないと
瓦解する世界の住人でいらっしゃいます。万世一系とされる歴史を遡り、神武天皇に行きつくからこそ
日本国の最大で至高の祭祀を執り行う神官足り得るのですから。
このことは女系天皇の是非論に枝分かれしてしまいますので割愛します。
ただ我が国最大の神事の主宰者として
神武天皇に遡れることが肝心なのだ、ということは案外他で指摘されていないようなので述べておきます。
それは即男系でなければ成立しない、という結論を導きだすのですが。
神武天王が実在にせよ神話の中のお方、いずれにせよです。そもそも証明不能・不可知の領域に
天皇家はおわします。

NHKのごとく皇室を「王家」と表記した時、国民の脳裏で素朴に行われるのは諸外国の王室との
並列化でしょう。中には極めて、人間的な・・・・もっと言えば不倫あり、嫁姑あからさまな
確執が表に出る如きお行儀のよろしくない王室もあります。
それらの極めて「人間サイズ」の人々のご一家と、我が国の皇室を同列に置くことの是非を
まずお考えいただきたい。

「平清盛」にはもうお一人、考証家が起用されていてこの方は失礼な言い方ながら「まとも」派。
高橋昌明氏(神戸大学名誉教授)です。
http://bittercup.blog81.fc2.com/blog-entry-2791.html
その方が早々に「辞めるかもしれない」と意志を表明なさっています。脚本家の未熟さを
指摘されているようですが、それ以上にNHKの姿勢への批判かと思われます。
内容は記事で読んでいただくとして、高橋氏のこの言葉に注目しましょう。

「中には大河ドラマの方が本当のことであって、歴史家の方が嘘であると言われ、大変迷惑しています」

「いくらドラマとはいえ、歴史上の人物が出てくるのだから、何を書いても良いわけでもない」

もっともな言い分です。更に以下の発言にご注目ください。


「(NHK平清盛には)これはありえないだろうということが沢山出てくる。
「清盛殿」とか「頼朝殿」と相手の実名を呼ぶ場面がある。実名で呼ぶのは大変嫌われる行為で、名前をよばれるということは、
相手に支配されるとか、自分の大事なモノを持って持っていかれると思われていた。だから官職名で呼んだりした」

しかし、視聴者が判りづらいということで高橋氏は譲歩します。

ここでNHKの「王家」表記に再び戻りましょう。考証的な事実は犠牲にしても

一般視聴者の感性を尊重する姿勢なら、なぜ視聴者の耳には違和感でしかない
「王家」表現を「わざわざ」使うのか? 

これは高橋氏の選択ではなく、その学説からしてもう一人の
考証者、本郷氏に依るものでしょう、というよりはNHKの方針でしょう。なぜなら、考証者が
一局の大方針に逆らってまで自説を通すことは出来ません。NHKの方針ありきでそれに
便利な学説の本郷氏の起用があった、と想像するのが自然です。批判の弾除けですね。
「考証家の先生の学説に依っています」という。
しかし、少数派の特殊学説であることが批判の矢面に立つことは予見出来るので
もう一方の学説を唱える方の採用となったのではないか、とこれは推論です。
しかし、高橋氏はもうこの1月に早々と「辞めるかもしれない」と
その講演でこう表白なさっていらっしゃる。

「ドラマ製作者の名前が出てきますが、そのなかに私の名がなかったら、喧嘩別れして辞めてしまったとお考えください」 

意を尽くせませんが、大筋こんな状況です。
言わんとすることは解っていただけたでしょうか。

NHKの王家表記の問題点については、いくつも指摘糾弾するサイトが立っています。
「NHK 平清盛 王家」とでも検索をかけてみてください。少なからぬ数、ヒットするかと
思います。他情報はそちらに譲るとして、ここでは他ブログではまだとりあげられていない
観点で雑ながら述べてみました。
参考までに、この問題を取り上げたブログの一つ、瀬戸弘幸さんのブログはこちらです。

http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52759056.html

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「王になるはずのない男がこの国最強の王になった」このキャッチコピーの
もの凄まじさ。天皇を「男」呼ばわりするのも不遜。コピー自体が
争いを繰り返し権力と領土を暴力と殺戮で広げていった西欧の王を
想起させて不穏当なこと。
それになにゆえに天皇役にわざわざ在日系を持って来るのでしょう?
いいえ、偏狭な差別心からいうのではないのです。この俳優さんは有能なのかもしれません。
ただ、日本国の最も日本人としての徴(しるし)を演じさせるになにゆえに外国人なのかという素朴な違和感は率直な所あり。
ご皇族の顔でもないでしょう。うがてば、「血脈」を言わざるを得ない天皇という存在に対する
強烈なアンチメッセージとしての暗喩だとも読み取れなくはありません。
平たく言えば、皮肉、あるいは嘲笑。
「王家」呼ばわりに加え、NHKのドラマ、ドキュメントを問わず一貫して
打ち出される自損史観の文脈にこの配役を置く時、ある偏った鞏固な意志の如きものを感じざるを
得ないのです。

【備考】

本郷和人氏の著書「武士から王へ―お上の物語」

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http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%A6%E5%A3%AB%E3%81%8B%E3%82%89%E7%8E%8B%E3%81%B8%E2%80%95%E3%81%8A%E4%B8%8A%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9C%AC%E9%83%B7-%E5%92%8C%E4%BA%BA/dp/4480063889/ref=sr_1_10?s=books&ie=UTF8&qid=1323622130&sr=1-10

読んだわけではないので断定は避けますが、チャプターと構成から見るに祭祀者としての天皇の
「神事」が欠落しているような。だから、それが万世一系否定論にもなるような。
それは引いては天皇陛下否定の立場ではなかろうか? と(他の著書の梗概・論旨から推しても)
疑念を抱かざるを得ません。
ご神事を抜きに天王陛下のご存在はあり得ません。本郷和人氏の天皇の」「王」呼ばわりに違和感と抵抗、不快感を感じるのは
その点もあります。本郷氏の天皇観には神事の祭祀者としての側面がスッポリ抜け落ちている。
日本人の基本精神支柱である神道をご理解なさっていないのではないでしょうか。

参考までにこの本へのレビュー抜粋:引用 

http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%AE%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8B-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9C%AC%E9%83%B7-%E5%92%8C%E4%BA%BA/dp/4106103125/ref=pd_cp_b_1

不自然で“狡い”議論が展開されている、これが本書を一読しての印象だった。

その理由は幾つかあるが、その最大の理由は
本書における「王権」の位置づけが不明確であることに起因する。
以下この点を中心に検討していく。
著者が展開する「王権の定義」は以下の2点にある。

(1)『王権とは、周囲に従属を要求し、かつ他者の助力を必要としない自立した権力体である。還元すれば、
王権とは「王たる意思」である』(本書29ページ)。
(2)『王権とは統治者として自らを律する存在である。「王であろう」とすることは、よりよく統治しようとする意味に他ならない』(本書41ページ)。
 これを見て最初に受ける印象は 「王権」と「王」を意図的に混同して使っている違和感である 。
(1)で「権力体」と定義づけながら(2)の背景にあるのは「領主VS領民」に見られるような「私人としての王と領民」の
関係を持ち出すのはなぜか。著者が着目するのは鎌倉幕府における「御恩奉公」であり、この主従制的関係を他の研究者よりも重視する。
そして論理の帰結点として「戦国大名の存在」を指摘する。この論理は一見、当を得ていながらも矛盾を含んでいる。

 一見して尤もと思われがちにみえるこの本が本当の眼目としたのは一体、何だったのか。「お上の物語」としながら、
結局のところ「お上」という言葉の中身は明らかにされていない。素朴な疑問として「誰から見てのお上であるのか」
「お上をお上たらしめる絶対的条件は何なのか」、
自らがテーマを立てながら自ら答えを出していない。

 武士という従来の枠組みからはみ出す形で生成されてきた集団に注目しすぎる余り、著者はそれを社会構造全体の中にどう位置づけるか、
との視点を欠いてしまった。時代像を描くには拡散と集束、マクロとミクロの相反する思考過程が求められる。
このことは過去数多くの先学が須く通ってきた道のりでもある。
こうした原則を忘れてしまったかのような著者の姿勢は「策士策におぼれる」に等しい。

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大河ドラマに合わせてあたふた出版された新書。

それにしても、この「特殊な」学者を考証に迎えることの違和感にはもう一つあります。
大河にしては珍しく原作のない作品ですが、

 陰の原作ともいうべきは、この方の歴史観・天皇観を
表した複数の著作ではなかろうかと、著しい疑念を抱かざるを得ません 。

もうお一人の「降りるかもしれない」」と早々と憤りと不満を表していらっしゃる高橋昌明・神戸大学名誉教授は
「脚本家は歴史に無知」発言をなさっています。
では歴史を知らない脚本家がオリジナルで物語を書いていくときの、誘導者は
何なのか、誰なのか? それはNHKであり、本郷和人氏ではないのだろうかと
強く疑わざるを得ないのです。
それが仮に事実とすれば公共放送にあるまじき偏向ぶりと言わざるを得ませんし、
またとりわけここ10年間くらいのNHKのフィクション、ノンフィクションを
手がける際の自虐基本ラインを想起してしまいます。

日韓問題を取り上げれば、加害者としての日本、被害者としての朝鮮という図式に置き、
自国民であるはずの伊藤博文の暗殺者をあたかも英雄のごとく描く。
日本の専横ぶり、朝鮮の被害ぶりを強調、大東亜戦争へ各国の著名人から
寄せられた数多い感謝と賛嘆の念は、いっさい伝えられない。
植民地だと一方的に決め付け、環境、経済、健康、制度、教育、稲作、
等々劣悪であった朝鮮半島の向上に日本が大き気寄与した事実は無視。
あの戦争で日本は白人社会からアジアの植民地から解放したのだ、
独立の勇気を与えたのだという「もう一つの見方」も故意に省かれる。
置く視点は韓国(北朝鮮)と中国。世界でたった2つしかない反日国側からの視線で
日本の歴史を描くという倒錯ぶりです。

深読みに過ぎるかもしれませんが、女系天皇肯定論を含めて女性の宮家の設立論が
行われている現在、そのある種の動きとNHK大河の皇室=王家論とが
奇妙にシンクロしている気配を感じないでもありません。

【大河ドラマ・平清盛】「王家」についてのNHKからの回答[桜H23/9/15]


NHKの言い訳です。

「専門家による時代考証に基づいて制作しています」

だからその「専門家」の一人の論に強い疑念があるのです。

Emperorは王室より上であり、世界で唯一。
それをわざわざ「王」にランク落ちさせる必然性は、なに?

皇室を「一族」呼ばわりするNHK。一族? これ民間の縁故者集団に使う言葉では。

「王」は耳慣れない言葉だが、と自ら漏らす不用意さ、NHK.
国民に馴染みのない呼称をなぜ敢えて使うのか。

以下は脚本家(作者)の藤本有紀さんの書いたものですが王家表記ではなく
天皇家表記です! 脚本家は王呼ばわりなどしてはいない!

【…貴族社会が揺らぎ、天皇家の確執が武力闘争に発展し、やがて武士の世へと移り変わって
いく平安末期、抜き差しならない状況の中で平家も源氏も天皇家も摂関家も僧徒も、頭脳を
駆使し肉体を躍動させて命がけで生きています】

とすれば「王家」表記はNHKか本郷和人氏の意図、誘導なのではないですか?

一介の考証者がこれだけ大きく取り上げられる不思議さ、脚本家(作者)に抜きん出て大きい扱い。
あり得ないでしょうに このドラマの作者は誰?⇓
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/special/br/01.html

「陰の原作者」かな? とふとまた思ってしまう・・・。

それにもうお一人の「まとも派」考証の高橋昌明・神戸大学名誉教授の
お姿とお名前はいずこに?
やはり辞めてしまわれたのでしょうか?
いずれにしても、少数派「特殊」史観の学者・本郷和人氏がメインで捏造(つくり)上げられる
世界のようですね。

なんだかNHKの回答って、こういう感性を思い出してしまうのですが。⇓

「座れよ!」 中井前国家公安委員長、秋篠宮両殿下に野次 1:05あたり


秋篠宮ご夫妻は天王皇后両陛下がご入場なさるまで、むろん着席なさらず
お立ちになって両陛下をお迎えなさいました。

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画像は「王家」の「一族」(の末裔)です。NHKに言わせると、です。

末尾に質問です。

「天皇家」を「王家」、天皇陛下を「王」と呼ぶ人、いますか?(韓国人を除く)

  韓国では我が国の天皇をかたくなに「王」と呼びますけどね。  

次回の大河ドラマは韓国視点で描かれるのでしょうか。あの在日ディレクターを起用した
何とかJAPANという歴史検証もどきドキュメントのように? 単なる皮肉ですが。

【補遺】

コメント欄に多くはありませんが拙文に対しての異論をいただき、今後もあるかもしれませんので
レスの内容を転載しておきます。


皆さま

それぞれのお立場からの書き込み、興味深く拝見しました。ありがとうございます。

拙文の趣旨は皇室に対するNHKの扱い方への疑義で
あり、それに尽きます。

「皇室が好き」というごとき、心情論ではありませ
ん。国民の総意として皇室不要論が出るなら
それはそれでひとつの選択であろうということを
前提に置いての記述です。個人的には、日本には
必要な存在であるという立場ですが、今回の趣旨からは逸れます。別稿で何度か述べていますので、
そこは割愛しますね。


今回の拙文のテーマは、NHKの姿勢への疑義です。

なので、歴史検証に関しては何ともお答えできません。認識が違う箇所があるかもしれませんが、それを論議するための文ではなく、
また専門領域ではないので、おそらく諸説に別れるであろう認識に対して答える能力も有しません。
間違えている箇所に対しては、申し訳ございません、
とお詫びさせていただきます。ただ、今回の小論は歴史解釈を旨とするものではありませんので、そこはご理解ください。

天皇家に人間的な歴史があったとしても、それを
否定をしてもいません。しかしながら、人間の部分を極力排除しながらひとつの神話に編みあげて来て
現在に至るひとつの「約束事」の世界が皇室であると捉えています。どの場でも、儀式が総意として決められたら、
個々の価値観や心情がどうあれ、それは守られねばなりません。その儀式自体に反対するなら、その是非論は別の場でやらねばなりません。
現実に儀式がそこにあるなら、ある間は守るべきでしょう。

天皇家が他と隔絶してあるのは、やはりこの国最大の神事の執り行い者、つまりは至高の神官としての
位置づけにあるからではないでしょうか。
単なる権力・象徴機構である王家とはそこが画然と異なる点です。
神武天皇に端を発する万世一系をフィクションとし
て捉えるか実在だと信じるのか、それも自由だと別
稿で述べてあります。
何が何でも皇室にひれ伏すべきという論は過去にもしていません。国民のそれぞれに考え方、感受性の温度差があるのは当然です。
しかし、もし皇室の存続を総意として選択するのなら、天皇家、国民双方にある覚悟が要るのではないでしょうか。
なし崩しに象徴という曖昧な位置に置き続けるなら、天皇家の存在の意味が希薄になりますし、
すでになりつつあります。希薄なまま、なあなあで
移行することでよしとするのが国民の総意ならそれはそれで不十分ながら、ひとつの選択ではありましょう。
(言葉の厳密な意味で総意はあり得ませんが、それはお解りですよね、ひとつの意志としてまとまるに
足る、平たく言えば多数決でしかあり得ません)
しかしどういう形であれ存続を選んでいる現在、それを維持するための最小限の儀礼は必要です。

それを前提に置いての今回の小論です。論というのもおこがましい、NHKの「表現」に対する抗議に過ぎません。
本来は官職名で呼び合うべき所「視聴者が判りづらいから」という理由で「頼朝殿」というごとき
意図的、考証上の掟破りをしながら、その一方で
国民には馴染みのない、そして多くが違和感を持つであろう「王」「王家」呼称にはこだわるその矛盾を言っています。

世界のプロトコールランクで言えば最上位に置かれるエンペラーをなぜランク落ちする王呼ばわりするのか、という問いかけです。
公式儀典におけるランク付けに意味を見出さない人も個人的にはいるでしょう。
それはそれで、また別の論議です。
現状、そのような国際的位置づけにある御方を
(正確に言えばその祖先を)敢えて、格下げして
表現することの必然性が不明、と申し上げています。歴史考証的意味での是非ではありません。
視聴者に解りやすいという基本ラインで史実のリアリティを崩す選択(これはこれでひとつの基準)をしながら、
その一方で考証家という一人の個人の
(一般からしたら)特殊な史観を採択するその姿勢がフェアではなかろう、という
【NHKに対しての】疑義と抗議が拙文の趣旨です。歴史解釈や天皇論は(副次的に過ぎず)メインテーマの埒外です。

「日王」と執拗に「逆僭称」し続ける、反日国韓国とNHKと(思考過程は知らぬながら、結果的に)呼称が同じということにも著しい違和感と抵抗感があります。

(そして独り言としての続き)

「王」呼称が韓国と軌を一にすることが、紅白における反日歌を母国で歌った
少女時代の起用、その来日をトップニュースで報じる姿勢にもつながって
いるのではないでしょうか。

皇室が弱体化しつつ壊れさるか、存続するか今は危うげな瀬戸際だと思いますが
べべこ自身は現実主義者で醒めていて、その流れに否応なく、なるのならそれはそれで、と覚悟しています。
ただ、「日本」はいずれ無に帰するということなのですが・・・それでいいの? という問いかけは
当分、続けるでしょう、まだ希望がいくらかある間は。
皇室への曖昧論はそのまま「日本」への曖昧論ですよね・・・
曖昧を選ぶのも選択肢の一つ。しかし曖昧を続けていれば、いつしかなし崩しに瓦解です。それでいいの? 
という問いかけなのですけれど。
日本という枠組みが瓦解することを是認するか拒否するか、と畢竟そこへ行き着くと思うんですよね。
よしとする意見もあるでしょう。それはそれで、また別の論議。
今回の拙文はNHKが皇室を「王家」天皇を「王」呼ばわりすることへの疑義です。
同局の他番組、フィクション、ノンフィクション問わず一定方向の価値観にのみ
傾いて、別の視点のあることを無視し続けている姿勢とあいまって。

右が左かという論議には関心がありません。べべこ自身がどちらでもないので。
他からラベリングされても、こだわりません。
右に良き要素があれば、それを選ぶし、左に言い分があるなら
その箇所に関しては採択の立場です。「結果として」左に理を感じることは
まずないのですが・・・。この国でいう左は国を大切にするという
姿勢がなく、世界でも特異な存在ではなかろうかと思っていますが。

あと素人の素朴な感想としては、歴史の専門家ほど皇室を単なる派閥だと思い込んでいるような。
表層の事実のみをいじって精神論=祭祀が欠落しているのではなかろうかと思う点あり。
NHKへの桜チャンネルへの回答中、皇室を「一族」呼ばわりするところ、天皇家を
派閥扱いしてのことかと思われます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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