(残虐な殺害後と思しき画像もありますが、載せません)
どうやら、後藤健二氏も命を奪われたようで、拙ブログでは身代金は支払うべきではないという立場でしたが、まずはご冥福をお祈りします。
そもそも、湯川遥菜氏の殺害第一報を受けた時の、政府とケネディ大使との
余りにも素早い遺族への哀悼の意に驚かされたのですが、水面下では
私たちが知るより早く、あちらの動きが察知されていたのかもしれませんね。
報道される諸事から推察するに、湯川氏も後藤氏もイスラム国の恫喝の以前に、命を絶たれていたのかもしれません。
推察するしかありませんが、あちらがナイフで、拘束した日本人の命を
脅かしている時に、日本は九条に両手を縛られてナイフすら持てない
状態であったことを、厳しく自覚すべきでしょう。
テロリスト集団から発信されたメッセージの和訳です。
http://www.asahi.com/articles/ASH212243H21UHBI007.html?iref=comtop_6_05
《日本政府よ。
邪悪な有志連合を構成する愚かな同盟諸国のように、お前たちはまだ、我々がアラーの加護により、権威と力を持ったカリフ国家であることを理解していない。軍すべてがお前たちの血に飢えている。
安倍(首相)よ、勝ち目のない戦争に参加するという無謀な決断によって、このナイフは健二だけを殺害するのではなく、お前の国民はどこにいたとしても、殺されることになる。日本にとっての悪夢を始めよう》
これ、宣戦布告でしょう。
国際法で認められた国家ではないとはいえ、「国」を自称する相手です。
宣戦布告されても、日本は武器も取れず、ただわぁわぁと論じ合っているだけ。
身代金を払え、いや払うな、と。
これが戦争であったなら、政府と国民が言論で右往左往している間に、
侵攻略奪殺害されてしまいます。
コメントを出す安部総理の目ににじむものがあったのは、政府もまた
これが、単なるテロリスト集団相手の恫喝劇ではないとの認識が
あったからではないでしょうか。
日本政府のお家芸「遺憾の意」が今回に関しては一言も出されず、
終始厳しい憤りの言葉であったことに、国家サイズの緊張感を
感じました。
安部総理いわく、
「湯川さんに続いて、後藤さんを殺害したとみられる動画が公開された。ご家族のご心痛を思うとことばもない。政府として全力で対応してきたが、誠に痛恨の極みだ。非道、卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚える」
「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わさせるために国際社会と連携していく。日本がテロに屈することは決してない。食糧支援、医療支援などの人道支援をさらに拡充していく。テロと戦う国際社会において、日本としての責任を毅然として果たしていく」
その姿勢に逃げがなく、敢然と受けて立ったと見るべきでしょうが、バッシングを始めている連中は他の意見を持っているのでしょう。
身代金を払えと騒いでいたのはおおむね、在日と反日左翼の連中か、
残りはお花畑の一握りでしょうが、余りにも愚かです。
福田赳夫というアホ元首相が身代金支払いをやらかし、北による拉致被害が始まったことを教訓にも出来ぬ粗雑な頭で何を言うのでしょう。
(その息子康夫も皇太子殿下に張り付いて、反日教育中でしょうか)
この残忍な事件をも、安倍バッシングの手段に利用してなんと卑劣なこと。
義もないテロ集団と思考感性が似通う連中です。
(中東には凄まじい金持ちがいっぱいいるのに、なんで貧乏な日本国が
人道支援と称してイスラム国周辺諸国にお金を渡すのかという
意見もありそうですが、その是非はこの際置いておくとして)
しかし安部総理の毅然とした言葉の結びが「人道支援」で、萎えます。
テロと戦うと言い切っておいて、その中身は食料支援、医療支援なのです。
そうならざるを得ない、日本の無力感。
九条に阻まれ、自国の軍隊さえ持てないでいる非力(ひりき)を感じた人も
多いのではないでしょうか。その人道支援が、テロ(戦争の亜種です)に
対しては、なんの抑止力にもならぬことは、今回の事件で自明の理と
なったのですが、しかしそれ以上のことを言えぬ、出来ぬ、もどかしさ、
無力、それが平和憲法の実体です。
国防(意識)官民共に成熟した国なら、特殊部隊を即飛び立たせることも出来たのです。戦闘機を飛ばし、有志連合の報復威嚇爆撃の隊列に加わることも出来ました。
それが、世界に向けて発信する日本の断固たる意志であり得たのですが、
今回発信したのは「無力さ」です。
安部総理の涙は忖度しようがありませんが、そのことへの口惜(くちお)しさでは
なかったのでしょうか。
自衛隊も、何も表明できぬもどかしさ。徹底的に無力なことを世界に示して
しまいました。
危険地域に自ら入った方たちを政府が日本国民の税金で救う必要はない、
という論と矛盾するようですがそうではありません。
筋論としてはそうであっても、国家の威信という分野では情けなさすぎる
経過でした。
イスラム国の連中は彼らの怖さをアピールするメリットがありましたが、
日本は平和憲法下で、借りてきた猫状態であることが世界に改めて
知れ渡り、それは当然北朝鮮も、中国も韓国も見ています。
この度の報復として、日本にスパイとして潜り込んでいるイスラム過激派を
仮に検挙したとしても、「スパイ防止法」を持たぬ日本では大した処罰も
叶いません。本来は極刑ですよ。
これだけ煽りに煽られているのに、日本は言論でしか対抗できず、
平和憲法信者たちがいまだ現実を見ず、九条墨守として
安部総理を叩きまくっているのが現状です。九条を守って平和を
貫けば、日本の平和が守れるといまだに思い込んだ粗末な脳。
テロとの戦いが世界を危険にしている今こそ、九条を大切にと
ボケをかましたのが、捏造慰安婦を世界に広めたあの朝日新聞です。
そう、受験に出るとかいうプロパガンダに騙され、せっせと読まされた
あの自虐左翼史観発信欄です。
いわゆる平和憲法の前文を改めて読んでみましょう。
《平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した》
イスラム国というテロ集団をはじめ、中国や韓国のどこに公正と信義があるというのでしょう。北朝鮮にそんなものがあったら、拉致被害者は出ていません。
そして・・・・
以上の拙文のタイトルをなぜ「天皇皇后両陛下に申し上げます」としたのかというと、皇太子殿下含めた両陛下こそが平和憲法護持の主張者であらせられるからです。
このようなこと、皇室解体したくて申し上げているのではありません。
皇室関連の過去記事の累積の一端にでも目を通していただければ解るはず。
むしろ、敗戦時のGHQのシナリオに添った皇室の弱体化、空中分解を怖れるゆえに物申しています。
安倍政権に快からぬ思いを持っていられるとまで報じられる天皇皇后両陛下の、お考え直しをお願いしたいのと共に、自称保守たちの一見、
皇室大事の姿勢を取りながらその実、GHQのシナリオに加担した
中国韓国、在日たちの思惑に乗せられ、皇室を弱らせている側に立っている
愚を厳しく自覚して欲しいのです。
あなた方は、自らの意図するところとは裏腹に、日本と皇室を壊す一味に成り果てています。
この記事は全記事と抱き合わせで読んでいただけたら、より趣旨が
鮮明になるかと思います。
報道と皇室
http://blog.goo.ne.jp/inoribito_001/e/df715af1f22da3cd988e769f753574a6
宮内庁HPより
天皇陛下 平成25年 2013年 お誕生日
80年の道のりを振り返って,特に印象に残っている出来事という質問ですが,やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。私が学齢に達した時には中国との戦争が始まっており,その翌年の12月8日から,中国のほかに新たに米国,英国,オランダとの戦争が始まりました。終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。この戦争による日本人の犠牲者は約310万人と言われています。前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が,若くして命を失ったことを思うと,本当に痛ましい限りです。
戦後,連合国軍の占領下にあった日本は,平和と民主主義を,守るべき大切なものとして,日本国憲法を作り,様々な改革を行って,今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し,かつ,改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し,深い感謝の気持ちを抱いています。また,当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。
皇后陛下 平成26年 2014年 お誕生日
今年8月に欧州では第一次大戦開戦から100年の式典が行われました。第一次,第二次と2度の大戦を敵味方として戦った国々の首脳が同じ場所に集い,共に未来の平和構築への思いを分かち合っている姿には胸を打たれるものがありました。
私は,今も終戦後のある日,ラジオを通し,A級戦犯に対する判決の言い渡しを聞いた時の強い恐怖を忘れることが出来ません。まだ中学生で,戦争から敗戦に至る事情や経緯につき知るところは少なく,従ってその時の感情は,戦犯個人個人への憎しみ等であろう筈はなく,恐らくは国と国民という,個人を越えた所のものに責任を負う立場があるということに対する,身の震うような怖れであったのだと思います。
戦後の日々,私が常に戦争や平和につき考えていたとは申せませんが,戦中戦後の記憶は,消し去るには強く,たしか以前にもお話ししておりますが,私はその後,自分がある区切りの年齢に達する都度,戦時下をその同じ年齢で過ごした人々がどんなであったろうか,と思いを巡らすことがよくありました。
まだ若い東宮妃であった頃,当時の東宮大夫から,著者が私にも目を通して欲しいと送って来られたという一冊の本を見せられました。長くシベリアに抑留されていた人の歌集で,中でも,帰国への期待をつのらせる中,今年も早蕨(さわらび)が羊歯(しだ)になって春が過ぎていくという一首が特に悲しく,この時以来,抑留者や外地で終戦を迎えた開拓民のこと,その人たちの引き揚げ後も続いた苦労等に,心を向けるようになりました。
最近新聞で,自らもハバロフスクで抑留生活を送った人が,十余年を費やしてシベリア抑留中の死者の名前,死亡場所等,出来る限り正確な名簿を作り終えて亡くなった記事を読み,心を打たれました。戦争を経験した人や遺族それぞれの上に,長い戦後の日々があったことを改めて思います。
第二次大戦では,島々を含む日本本土でも100万に近い人が亡くなりました。又,信じられない数の民間の船が徴用され,6万に及ぶ民間人の船員が,軍人や軍属,物資を運ぶ途上で船を沈められ亡くなっていることを,昭和46年に観音崎で行われた慰霊祭で知り,その後陛下とご一緒に何度かその場所を訪ねました。戦後70年の来年は,大勢の人たちの戦中戦後に思いを致す年になろうと思います。
世界のいさかいの多くが,何らかの報復という形をとってくり返し行われて来た中で,わが国の遺族会が,一貫して平和で戦争のない世界を願って活動を続けて来たことを尊く思っています。遺族の人たちの,自らの辛い体験を通して生まれた悲願を成就させるためにも,今,平和の恩恵に与っている私たち皆が,絶えず平和を志向し,国内外を問わず,争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を積み重ねていくことが大切ではないかと考えています。
皇太子殿下 平成26年 2014年お誕生日
皇太子の政治発言 朝鮮日報が大喜び
http://blog.goo.ne.jp/inoribito_001/e/77824c824a67a7da9a0b85660cfd4223
(抜粋)憲法に関しては、昨年末天皇陛下も触れられましたが、「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は」という出だしで、憲法の成立した由来を語られましたが、皇太子殿下の文言は、はっきり憲法順守。すなわち憲法改正反対ということかと思われます。
素人では判断が軽々には出来かねるところですが、素朴に感じるのはアンチ安倍自民政権になりかねないのでは? という懸念です。
ご承知の通り、「憲法改正」こそが自民党結成の大義であり「党是」です。そして安部総理は、憲法改正に向けて意欲を持つお方です。そして天皇陛下を「象徴」から「元首」へと位置づけることを意図しています。そのことの是非はともかく、国事行為を行うのであるから、元首と更に明確な位置づけにしようという主張でしょうか。自衛隊の国防軍昇格もあります。
・・・・・・・・・・・・転載ここまで
問題は、天皇皇后両陛下と皇太子殿下のご発言に喜び勇んでいるのが、まっとうな国民ではなく朝鮮日報だということでしょう。無論朝鮮日報はあらゆる反日メディアと勢力の表象として記号化して記しました。
内廷皇族の皆様が軒並み、GHQ発反日左翼史観をベースに語っていらっしゃる現実を、国民は冷静に直視すべきでしょう。
秋篠宮文仁親王殿下と紀子妃に、このたぐいのご発言がないことに、一筋の光明を見る思いです。
平和憲法順守と、両陛下皇太子殿下と同じ主張のお二人。
後藤さんの母親「健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください。
日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です」
誓ってもやられる時はやられる。それがこの世の実相です。