厄介なことに、米軍普天間飛行場の移設に反対する現職の稲嶺進氏(68)が
勝利しました。稲嶺氏は共産党・社民党に押されて出た人です。
民主主義はしょせん数の論理ですから、仕方ありません。
おそらく内地から左翼の住民票移動も相当程度あったのではないですか?
都知事選に関しては、住民票移動が可能なのでしたっけ?
◯ヶ月以上在住の者とかいう縛りがなければ、一時的創価
住民異動票が舛添氏に行くわけだけれど、そこら詳しく
ないのです。どなたか?
それにしても、県知事レベルが承認していることを、そして日本国民の命が、
いや沖縄に基地があることでガードできる北東アジア数億人の命が、
かかることを、たかだか人口3万人の名護市の「総意」で決めますか。
国防は国家判断であり、同盟相手のアメリカの意向でしょうに。
3万人の地域を死守したところで、日本が侵略されればその3万人の
市も地政から木っ端微塵でしょう。
名護市は、日本国家の安全とその国民の命がかかることを
わずか3万人の「総意」で妨害しているという構図です。
具体的得票数を調べていないのですが、報道によれば人口を
二分した戦いであったそうなので、実質1万5千人とかせいぜい2万人では
ないのですか? それだけの人数で日本国民1億3千万人の命がかかる基地を
阻止しますか。
*選挙戦では共産党や社民党などが推す稲嶺氏と、自民党推薦で移設推進を主張した末松文信氏(65)が同市内の有権者を二分する激しい支持獲得競争を展開してきた。(19日ロイター)
たったそれだけの人数をバックに、稲嶺氏は今後、選挙中から公言してきた「工事の妨害」を行うわけです。それは要するに、日本国の防衛の妨害であり、日米同盟の妨害宣言です。
*名護市によると、実際に工事を進めるには市の許可や同意が必要になる事項があるという。作業場確保に必要な辺野古漁港周辺の埋め立てや、特殊車両の市道通行、埋め立てに使う土砂を市有地から運ぶ際などに市の権限が及ぶ可能性があり、名護市は詳細を精査中だ。(ロイター)
沖縄の基地負担を軽くしてあげたいとは誰もが思うでしょう。
でもそこに基地があるのは、差別ではなく軍事的必然性における
地政上のこと、「立地条件」なのです。任意に沖縄が選択された
わけではなく、「軍事上の必然性」です。中共軍が年々その軍事費を
膨張させているぶん、沖縄に向かって着々と距離を縮めているということなのです。
中国は「大公報」によると、新たな国産空母を6年をかけ建造、将来的には計4隻の空母を持つ」そうです。
中国の巨大な空母が、沖縄の沖合に姿を見せないという保証はどこにもありません。
それを名護市の基地反対市長が阻止、沖縄と日本を守ってくれるのですか?
中国は世界に向けて、日本がいかに悪しき侵略国家であったかという
プロパガンダを行っています。日本を攻める口実の積み重ねを行っている
のではないですか?
名護市住民の心情がまったく分からぬわけでもないけれど、国防上
致し方のないことはあります。お前の地域がかぶれと言われても、
軍事上の立地条件を満たしていなければ、それは出来ないのです。
名護市がいかに抵抗しようと事は運ばれますから、妨害はいたずらに国費を
費やし、延期される分日米同盟を損ない、日本国の国防を危うくするだけの
不毛な過程です。
*安倍晋三首相の側近である衛藤晟一内閣総理大臣補佐官は選挙前、ロイターとの取材で「稲嶺さんは絶対に反対だと言っているから支障を起こすかもしれないが、安倍政権は米国との約束を必死で守ろうとしている。1972年の沖縄復帰後で一番大きな返還なので、なんとしても成功させたい」と発言。選挙結果にかかわらず、移転を進める姿勢を示している。
「選挙結果が移転計画に与える影響は小さい。もう決まったことであり、市長は邪魔はできるかもしれないが、計画を止めることはできない」と、パシフィック・フォーラム戦略国際問題研究所(ホノルル)のブラッド・グロッサーマン氏は言う。(ロイター)
オバマ大統領訪日までに、問題が片付いていなければ日米関係に不要の亀裂が入ります。
また年内にある沖縄県知事選で基地反対派の人物が選出されれば、ことは
もっと厄介になります。
日本国家とアメリカが絡むことですから、名護市の抵抗も結局は無駄です。
なぜ妨害で引き伸ばし、その期間日本の防衛を脆弱化させるようなことを
するのでしょう。煽るのはいつもの景色で、朝日新聞です。おそらくNHKも
中立を装いながら、名護市市民の犠牲という観点から報道するのでしょう。
それにしても鳩山由紀夫が遺した無責任な「県外移設」の負の遺産は大き過ぎました。
「自民党にお仕置き」で、灸をすえられたのは結局国民のほうで、
大やけどです。十分には遠い党ですが、今は泣く泣く自民一択です。仕方ないです、現実なのですから。
メディアの言い分を鵜呑みに気分で選ぶことの怖さを、もう思い知っているでしょう。
都知事選で外国人参政権推進、靖国参拝に反対の知事を選ぶ愚を犯しては
なりません。