67回目の終戦記念日を迎える15日、韓国の李(イ)明(ミョン)博(バク)大統領の島根県・竹島への上陸強行などを受け、東アジアの反日ムードは例年以上に高まりそうだ。だが、日本政府は及び腰姿勢が目立つ。李大統領は天皇陛下のご訪韓に「心からの謝罪」という条件を付けるなど挑発をエスカレートさせたが、日本政府は公式反応をしていない。政府内では10日の李大統領の竹島上陸を受け関係閣僚による協議が開催されようとしたところ政府首脳のブレーキにより中止されたことも明らかになった。
玄葉光一郎外相は14日、李大統領が天皇陛下のご訪韓に条件を付けたことについて、記者団から問われると「報道は承知しているが、内容は一切聞いていない」と述べるにとどめた。政府筋は「真意をはかりかねている」といい、政府高官に至っては「誤報と聞いている」とまで言い切った。
李大統領の竹島上陸を受けた10日も関係閣僚による会合準備が進められながら、「藤村修官房長官らが慎重姿勢を示した」(政府筋)ことから見送られた。結局、野田佳彦首相が同日夕の記者会見で「極めて遺憾で毅然と対応する」と抗議するにとどめた
玄葉氏が11日に表明した竹島領有権問題の国際司法裁判所(ICJ)提訴についても、首相と玄葉氏が会って対処方針を打ち合わせる予定だったが、
首相が同日から「お盆休み」に入ったことを理由に電話協議に切り替えられた。
いずれのケースも事を荒立てずに穏便に済ませようとの意識が働いたことが理由とみられる。
韓国側は日本の朝鮮半島統治からの解放を記念する8月15日の光復節を前に「反日ナショナリズム」をむき出しにしている。韓国の与党セヌリ党報道官は12日、日本政府のICJ提訴方針を「盗人たけだけしい」とののしった。それでも日本政府は反応しなかった。
沖縄県・尖閣諸島でも政府は及び腰だ。
尖閣諸島の領有権を主張する香港や台湾の民間団体が同諸島への上陸を目指していることについて、首相は14日午後、公邸に米村敏朗内閣危機管理監を呼び、「緊張感を持って情報収集に努め、事態に応じて法令に基づき適切に対処するように」と指示。官邸に情報連絡室が設置された。
しかし、首相は終日、公邸にこもったままだった。
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惨憺たる有様で、コメントする気力もありません。
これって、結局国民のレベルに見合った政府がそこにある、ということではないのですか?
一方地方自治体はいっそ痴呆自治体と表記したいほどの、凄まじいまでの愚かさ、大阪府。
よりによって、韓国人サッカーチームの一員に特別栄誉賞を授与するのだそうな。これ、韓国の受け取り方は、独島は韓国領だということに賛意を示したことになりますが。http://tomiyo.cocolog-nifty.com/blog/ (田坂とみよ氏ブログ)
韓国の挑発ぶりに、マスコミは表向きさすがに批判しながらも、
「紳士的に対応をしましょう」
相手と同じレベルに落ちるなと言外に含ませつつ、今日で延々戦後67年目。「紳士的」に振舞って来たツケがこのていたらく。紳士というのは顔に唾吐きかけられても黙ってうつむいていることなのだろうか?
「(韓国の挑発に)黙っていていいのか? と言うが、8月15日は日本が恒久平和を誓った日であるということを忘れてはいけない。平和的に解決するために叡智をしぼるべき」(大谷昭宏)
このような宦官評論家に火消しされつつ、反抗もせず島根県竹島は実効支配され、香港の運動家たちの船はすでに領海侵犯で沖縄県尖閣に迫っている。これを「平和的に解決」とお題目を唱えるのはたやすいけれど、では具体的にどうやって?
腹くくって考える時、軍備なくして一国に平和なしという現実に突き当たらざるを得ません。集団的自衛権を持たねば、日本はアメリカの庇護をあてにし続ける永遠の弱者です。「9条廃止の上核保有、ないしはいつでも保有でき得る態勢」が残念ながら、竹島にも尖閣にも北方領土にも唯一有効な自衛策です。従軍慰安婦という呼称の売春婦問題も、強制と置き換えられてしまった戦時徴用も、要は軍隊無き国への侮辱的挑発行為です。因縁つけられれば、時の政府はころころと謝り、謝らせたら賠償で、しかし賠償とは名のつかぬ形で日本は、どれだけ国民が必死に納めた税金から韓国と中国に貢がされて来たでしょう。
平和のための武器というパラドックスは、世界が成熟するまで当分続きます。日本のみが例外であり続けることは不可能です。
経済的に多大の援助を行い、破綻を救って来た日本の、韓国による罵られようはどうでしょう。いったい、何のための誰のための援助であったのか。日本からの莫大な借金もどうやら仮に請求しても返す気とてない構え。奇妙な暗黙の了解で援助し続ける日本。
竹島、尖閣、対馬、沖縄、そしてずれ九州が占拠され、日本自治省という狭いエリアに日本人は押し込められ、中韓のための奴隷としてせっせと貢がせられる。という青図もややリアルに見えて来る昨今、しかし国民のざまはどうだろう。
尖閣防御に有効なオスプレー反対集会には速やかに参集、国の屋台骨を傾け、核の知識とハンドリングのノウハウを放棄することにつながる反原発にも多大に集結。ギャラを貰ってのフェイク運動家も多数。
しかしながら、韓国と中国から竹島と尖閣を守るため、いったいどれだけの日本人が立ち上がるだろう。
解散総選挙があったとて、国民の意識が上がらない限りは、身の丈に合った政府しか持てず、いつかきた道をまた辿るだけ。なし崩しの滅びの道へと向かいつつ。
8月15日というこの日に、決然とした未来への道を語れぬもどかしさ、口惜しさ。
そしてテレビは「李明博は未来志向で、親日だった。この心変わりは何だろう」と、虚しくいぶかしむ。そもそも親日的な韓国などあり得るのか? 日本への憎しみを国体の絆の中核に置いている国に。
日本は明確に「敵国」を意識すべき時ではないだろうか。島根県竹島では、韓国が「敵軍」を想定しての訓練を行うそうな。尖閣には香港船が刻々と近づいている今、官邸は「お盆休み」。
こういう暗愚・怯懦な政府を持ったのは畢竟私たち全員の連帯責任だ。
私たちの祖父、父、兄たちは、こんな日本にしたくて、散華されたのか。
ビルの谷間を吹き抜ける風、英霊たちの慟哭とも聞こえる夕べに記ス。