Quantcast
Channel: BBの覚醒記録。無知から来る親中親韓から離脱、日本人としての目覚めの記録。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3008

「逆転の地図」から見えてくる防衛

$
0
0

 佐藤正久氏の近著「守るべき人がいる」(ワニブックス)を読み始め、

いきなり一種のカルチュアショックを受けた・・・・

というのも佐藤氏が巻頭に掲げたのが「東アジア地勢図」で、

それは私たち日本人が常に見慣れた地図ではなく

北京から見た日本、要するに北海道が左端に、沖縄が右端に置かれ、

日本地図が逆さまになって描かれている地図なのでした。

国防を考える時、理念として「中国側から」「韓国側から」

「ロシア側から」日本を見る、ということは常識的にやります。

しかし、こういうビジュアルで「中国側」から見た日本を目の当たりにすると、

まず素朴にその不安定感に戦慄が走ります。

私たちから見れば国防の観点、中国側から見れば侵略の観点からいきなり、

日本の置かれている危機が映像として把握出来ます。

下記の地図を見れば、中国にとっての日本列島は世界攻略上

文字通り「目の上のたんこぶ」ではありませんか。

ロシアにとってもね。日本は立ちふさがる「壁」です。

 

http://www.jfss.gr.jp/news/map/map.htm

日本の東アジアにおける地勢上の特色が明瞭に掴める地図です。

さすが自衛隊出身の佐藤氏で、防衛を体感的に理解していらっしゃると

同時に、防衛の素人に語りかける書物の冒頭としては、ショッキングで

効果的でもあります。

日本の領土面積は世界で60番目と言われています。

ところが、日本の権益が及ぶ排他的経済水域となると、

全世界で何と6番目になるという。

本年4月の国連・大陸棚限界委員会の裁定により、

日本はカナダを抜いて5番目になるそうです。

海域には海底資源が眠っています。

竹島など小さな島は韓国にくれてやれなどと、口走る人たちは

こんな簡単な知識すら無いのです。

「ちっぽけな島ごとき」になぜ韓国が執拗にこだわるのか、

その想像力もないらしい。

本来の意味での頭の良し悪しというのは、実に想像力の有無なのです。

防衛もね。想像力が欠如した者には無縁の世界。

竹島をくれてやれば日韓関係は落ち着くのか? ノーです。

「盗人猛々しい」という言葉は韓国のためにあります。

竹島を得たら次は対馬です。

同じく中国にとっての尖閣がそう。尖閣を盗られたら、次は沖縄です。

沖縄の基地が地政学的に必然であるという

初歩の初歩すら理解できて

いなかった鳩山由紀夫。そして被害者意識に凝り固まった沖縄。

でも、その沖縄も変わりつつあると佐藤氏は説きます。

尖閣は国の問題で東京都がしゃしゃり出て来る筋合いにはない、

というごとき、きいたふうなことを言うエセ文化人たちの

コメントが片腹痛かった。

その肝心の国は、尖閣に何をしました? 

釈放すべきではない船長を釈放して、中国からは

日本の船が体当たりして来たと、プロパガンダを流されるていたらく。

海保の方の身を賭した動画の流出がなければ日本が

悪者にされていたところですよ。本当に、きれいごとを抜かすにも

甚だしい文化人たちの薄っぺらい口と脳です。

東京都知事が口火を切っていなければ、国にまかせっぱなしに

していたら尖閣は永遠に近く放置状態であったでしょうに。

そして、一川、田中と、素人、ド素人を立て続けに防衛に無知無能な大臣を据えた民主党。

日本を潰したがっているのでしょうか? 中国に侵略されれば本望なのか?

日本が67年間に及ぶいちおうの平和を維持しているのは、九条のお陰では

ありません。

それは、たまたま、なのです。

あの愚かしい、ほとんど病気レベルであった鳩山が叩き壊し弱体化させた日米同盟。

年々軍事費を増大させる中国を横目に縮小させて行く日本。

防衛費を削るかたわら、韓国の支援に余念のない日本。

自民党も随分、さんざんな下劣党ではありますが、こと防衛に関しては

まあまあです、民主党に比べれば、ですけど。

ことに佐藤さんや石破さん、西田さん、宇都さんたちが頑張っていらっしゃる党だから。

防衛の諸問題を知悉している人々には食い足りないかもしれませんが

初心者に宛てた防衛の基礎教科書としては解りやすく秀逸な

入門書となっています。

とかく、政治家のソフトカバーの本と

いうのは、パーティの引き出物、名刺代わりの

レベルの本も多いのですが、本書は防人としての佐藤正久氏の誠意と

情熱がこもっています。

内容は強靭ですが、過激ではなく、むしろあの風貌のごとく

語り口は穏やかです。中高生にも読める平易な文章です。

国を守るということは、愛しい我が子を守ること、恋しいあの人を守ること、

なつかしいふるさとを守ること。

父母祖父母が守り通してきた日本の文化を守ること。

日本古来の礼節を、世界にも類のない豊穣な言葉である日本語を守りぬくこと。

それが「国防」です。

国防は武器ばかりではありません。

国防とは、つまるところ日本人のハートです。

こういう良書が中学高校の副読本として用いられる日が来ることを夢見つつ。

佐藤正久著「守るべき人がいる」(ワニブックス)

http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%88%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E4%BA%BA%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E6%AD%A3%E4%B9%85/dp/4847090845


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3008

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>