中国日本大使・丹羽宇一郎氏の売国発言が問題になっていますが、そもそも伊藤忠自体が、中国に擦り寄って利益を得ている企業なのです。伊藤忠の顧問である藤野文晤氏の仰天すべき発言録をお読みください。本気でこういうことを言っているのか? だったら理性を疑うし、中国相手の商売上の発言なら、唾棄すべき輩です。
藤野文晤・伊藤忠商事顧問(元伊藤忠中国総代表)
藤野文晤(ふみあき)氏略歴
http://www.near21.jp/kan/center/fujino.pdf
「中曽根さんがやったように、小泉首相もその気になれば、参拝を止めることができるじゃあないですか。原点に戻れば、先の戦争で日本は加害者で、中国は被害者だった。それが日中友好条約で全部チャラになった、というのは、中国の国民感情が許さない、と言っているわけですね。村山首相は謝罪談話を出したが、それも本気なのか、と疑っている。日本の政治家がいろいろと不規則発言をするのもいけない」
「韓国も、他のアジア諸国も嫌がっているのに、小泉首相は強引に靖国参拝して、寝た子を起こすようなことをやっている。だから、小泉首相が参拝をやめればいいんです。靖国で譲歩したら、中国は次に何を出してくるかわからない、というような、相手を信頼しない外交なら、もうやめた方がいい」
(月刊文芸春秋2004年12月号にて)
べべこ注:どうです? いったいこの人は本気でこういうことを言っているのか? と目を疑いませんか?
>韓国も、他のアジア諸国も嫌がっている
はて、中韓以外に靖國参拝を声高に非難してくる国はありましたっけ? 台湾にも何とか梅という有名なキ印女がいますが、個々のレベルであって国家単位で靖國参拝に横槍を入れてくるのは中国と韓国だけですやん、おっちゃん。嘘こいたらあかん。
藤野氏はこうも言っています。
「日本人が中国と本気で付き合おうと思ったら、むしろ中華世界の一員になる覚悟が必要です。たとえば日本人は会社人間だけど、中国人はみんな個人。その中国人を使っていこうと思ったら、こちらが中国人にならなきゃ」
べべこ注:中華世界の一員になる? なんのために。本当に、この人、大丈夫なんでしょうか? めちゃくちゃですよ、言っていることが。無理矢理、中華世界の中に取り込んだ内モンゴルやチベットがどんな悲惨で劣悪な扱いを受けているのか知らないのでしょうか? まるでNHkみたいなことを主張するおじさんですね。
あと、これはもう紹介済みですが、こういう発言もありました。
「日本は中華圏の一国として、中国のリーダーシップの下で生きてゆけばいい」
「日本政府の(天安門事件に対する)経済制裁はばかげている。日本はかつて中国に散々ひどいことをした」
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財界には金儲けと引き換えに日本人の魂を売り渡したごとき人物がまだいます。
小林陽太郎富士ゼロックス会長
「首相の立場で参拝することが中国国民の感情を逆撫でし、首脳会談の妨げとなっている」(平成16年9月発言)
北城恪太郎経済同友会代表幹事
「(靖國問題は)日本の国内問題であると同時に、中国には、日本の首相がA級戦犯を合祀している靖國神社に参拝することを快く思っていないという国民感情がある。最近のインターネットの普及もあって、中国政府が一方的に国民の意識を制御できる状況でもない。小泉総理が靖國神社に参拝する事で、日本に対する否定的な見方、ひいては日系企業の活動にも悪い影響が出るということが懸念される。経済界の意見の大勢だと思うが、総理には今のような形での靖國神社に参拝する事は控えて頂いた方がいいと思う」
(平成16年11月発言)
要するに事の善悪、正邪と関わりなく商売に不都合なことは言うべきではなく、するべきではないという、日本人の矜持も何もない醜い二流商人の姿勢ですね。
上海副領事を努めたラルフ・タウンゼントがこういうことを言っています。
「中国人の行動尺度には義もなければ理もない。中国人を動かしていているのは『利』だけである」
いつぞやの稿で述べたように、孟子や孔子を仰ぎ漢字を発明した人たちと、現在の中国人との間の相関性は希薄です。
以下、いささか古い記事ですが、某所で拾って来た評論家の屋山太郎氏が静岡新聞に寄せた記事です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・以下引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・靖国問題、変わる歴史認識
■参拝に否定的な財界首脳■
小泉純一郎首相を囲むいくつかの財界人の会がある。ある会の座長は奥田硯トヨタ自動車会長で七、八人で定期的に会食していたが、このところ、声をかけても総理の方からさっぱり返事がない。しびれを切らして催促に行った使者に対して小泉首相はこういったという。
「あの会に出ると
『総理、靖国参拝だけはやめて下さい。あれさえなければ新幹線でも何でも受注でき日本は大儲けできるんですから』
という人物が二人いる。心の問題と金儲けを同じ次元で考えるような人物に会いたくない」
この二人というのは奥田氏と小林陽太郎富士ゼロックス会長だという。
この話を聞いた翌日、経済同友会代表幹事の北城恪太郎氏が記者会見で同様趣旨の発言をした。あらためて財界首脳にきくと経済界の七、八割は「皆、そう思っている」という。
その精神の貧困さには驚愕した。
中曽根康弘元首相は中国との友好と靖国参拝のはざまで迷ったあげく、参拝をとりやめ中国との友好を選んだ。
いまもA級戦犯の分祀といった解決策はないものかと妥協策を模索しているようである。
しかしこのような発想は「日本人の性根を腐らせる」(安倍晋三自民党幹事長代理)ことも事実である。かつて日本はアジアの小国の首相から「エコノミック・アニマル」と馬鹿にされ、国民一同、恥ずかしい思いをしたことがある。考えてみると恥ずかしいと思っただけ、当時の方がよほどましだったのではないか。
靖国問題について安倍氏は「外国(胡錦濤国家主席)から『行くな』と言われる筋合いのものではない。首相が参拝を続けるのは一国のリーダーの責務だ」「意に沿わない行動をとっているから公式訪問しないというのはおかしい」「会わないといって屈服させるのは、まさに覇権主義ではないか」(十一月二十四日読売)と語っている。
安倍氏が幹事長を辞する時、小泉首相に「外務大臣には町村信孝氏が適任です」と強く推したという。首相は改造人事のさい町村氏に安倍氏の推薦があったことを伝え「安倍氏と密接な連絡をとり、党と内閣一体となって外交に当たるように」と述べた。
■政治家に流れただす動き■
町村氏は同日夜、安倍邸に駆けつけて「本音と建前を分ける政治を精算しよう」と固く約束し合ったという。最初の閣議後の記者会見で靖国問題をきかれた町村氏は「中国人の死生観と日本人の死生観は違いますからね」
と答えている。
・・・後略・・・・
[屋山太郎:政治評論家](静岡新聞 平成16年11月29日)