大東亜戦争開戦70年ということで、あれこれ調べているうちに。ウィンストン・チャーチルによる日本人評にぶつかり、
うなりました。チャーチルは、実に日本人というものをよく知っている。しかし、知るのが・・・遅すぎました。
ウィンストン・チャーチル「対日世界大戦回顧録」より
日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。
しかし、これでは困る。
反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。
それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。
すると議会は、いままで以上の要求をしろという。
無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人ががまったく別人の顔にな
って、
「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことをいうとは、あなたは話のわからない人だ。
ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。
英国はその後マレー半島沖合いで戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈さ
れ、
シンガポールを失った。
日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。
日本人は外交を知らない。
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「外交を知らない」は実に今もってその通りです。
外交は駆け引きです。
日本は駆け引きを知りません。相手を尊重、寛容に構え、譲歩に譲歩を重ねる。相手の「良心」や「正義」を信じているので。だから忍耐の限度まで我慢してしまう・・・・・
中国は韓国に対しての自民党時代からの外交がこれに該当するでしょう。(民主党は趣を異にしますね。彼らに外交は皆無ですから)
お互い強気にふっかけあい、声高に非難し合い、権利を主張するところから始まるのが世界常識での「外交」です。
日本古来の譲りあう心や、至心は世界には通用しない。
日本の麗しくなおき心を失ってはなりませんが、それは内々(うちうち)にとどめ、外交の場では腹黒い世界の常識に従わねばなりません。