君が代について、牽強付会の解釈を加えそれなりに意味も素晴らしいとして、感動している人々もいるようですが、君が代の「君」は天皇陛下です。それ以外にあり得ません。
歌詞は「古今和歌集」からであり、そもそもこの和歌の唱える「君」が、天皇陛下であり、他を主語には歌っていません。一般庶民としての「君」が千代に八千代に続くことなど、あり得ないのだから。
「君」は皇祚と読むべきでしょう。
イギリスの日本研究家であり、東京帝国大学の名誉教授であったバジル・ホール・チェンバレン(Basil Hall Chamberlain)が、英訳しています。
A thousand years of happy life be thine!
Live on, my Lord, till what are pebbles now,
By age united, to great rocks shall grow,
Whose venerable sides the moss doth line.
汝(なんじ)の治世が幸せな数千年であるように
われらが主よ、治めつづけたまえ、今は小石であるものが
時代を経て、あつまりて大いなる岩となり
神さびたその側面に苔が生(は)える日まで
「千代に八千代に」を数千年と訳しているのは、違いますが。
久遠に、の意味ですね。チェンバレンは日本語と芸術性に関する感性には疑問を呈されている人物ではあります。
それはともかく、
日本が占領していた時代の香港、そこでの中国語訳も「君」は天皇陛下として訳されています。公式漢訳が「皇祚」となっています。
皇祚連綿兮久長
万世不変兮悠長
小石凝結成巌兮
更巌生緑苔之祥
漢字を知っていて、さすがというべきか「千代に八千代に」を数千年とかいう訳し方はしていませんね。万世不変兮悠長です。数千年と訳す時点で、歌の意味が解ってないですね。
皇祚[コウソ]=天皇の位
そして、天皇陛下とは万世一系の一本の糸で神代からつながった存在でなければなりません。
昭和天皇は、戦後も皇室の存在意義として「万世一系」という言葉を使っていらっしゃいました。
「国体というものが、日本の皇室は昔から国民の信頼によって万世一系を保っていたのであります」
— 昭和天皇、(1977年8月、那須御用邸での記者会見)
「万世一系」とは「男子一系」のことであります。
女系が入ると、そこで皇統が途切れます。これは、解りますね? 男子に託して神代から続いていたDNAが絶えるのです。
世界が皇室に一目置くのは、これだけ長く1つの王朝が続いた試しが世界史にはないことに加え、しかもそれが男子一系で2600余年続いて現在がある、というその「稀種」を「貴種」として尊重します。
女性宮家の創設をバネに、愛子天皇擁立を望んでいらっしゃる皇后陛下は、皇室が皇室たる最も基本事項を、お解りではないのでしょうか。
女性天皇擁立は、万世一系という日本国が唯一の、世界にその類を見ない伝統の破壊行為に他なりません。
拙ブログでは、八木教授が示された懸念以前に皇后陛下が望まれているらしい
愛子様天皇即位などあってはならぬことと考えます。
約2700年続いた男子一系の皇統が途絶える他に、配偶者に出自ロンダリングした朝鮮人や、カルト宗教の男の入内が可能となり、ある勢力が
目指している皇室乗っ取りが成就してしまうからです。
GHQ押し付け憲法と女性宮家の是非、関係無いようですが
通底している共通項は、いずれもマッカーサ支配下の日本/皇室弱体化施策の流れにあると思われる点です。
女性宮家と女帝の肯定は、限りなく王室に近づくことであり
それは皇室の終焉を意味するのではないでしょうか。
女性宮家と女帝の擁立を考えていらっしゃるのは皇后陛下のみではなく、
どうやら天皇陛下も同じお考えのようで大いに困惑しています。
女性天皇が不都合なのは、その肉体的制約ー妊娠、出産、生理ーで
祭祀王が務められない時期があるからでもあります。宮中内祭祀は、
年中で、待った無し。そのつど、掌典長による代行では天皇親修の
祭祀が廃れます。
女性天皇の肯定は、昭和天皇への反逆、という言葉がきつすぎるなら「不敬」です。
極めて感覚的な物言いになりますが、神の庭という極めて形而上の場には、
産み育てるという形而下的な女性の肉体は、ふさわしからぬ気がします。
差別の次元ではなくそれぞれの機能の差異です。
全国都道府県議会議長会と自由民主党三役との懇親会(2006/01/17)で、自民党武部幹事長が皇室典範改正法案に関して、「皇室典範改正(直系長子継承)は陛下のご意思だ」と発言(週刊新潮2006/02/09号)
http://www.zassi.net/detail.cgi?gouno=10360
親王誕生直後、天皇陛下がごく親しい人物に内々にこんな話をされている。
「美智子も親王の誕生を大変喜んでおりますが、美智子はやはり皇太子の系譜に皇統を継がせたいと申しているんですよ」
(悠仁親王誕生直後の記事 2006/9/28 週刊新潮)
OSSに端を発した、GHQ憲法は日本弱体化、共産化を狙う連中によってわずか9日間ででっちあげられたわけですが、そのメンバーの一員ユダヤ人女性に皇后陛下が賛意を露わになさるのは、いかがなものかと思われます。
戦勝国裁判である東京裁判肯定発言であり、皇后のお立場でそれはないでしょう。
更にゴードンは当時21歳。憲法のことなど何も解らず、実際は日本語を解するアメリカ人として使い勝手がよかったので、資料集めその他の下働きであったと指摘する声もあります。
いずれにせよ、GHQの前身であるOSSは隠れ共産主義者であったルーズベルトの意向が反映されていて、キリスト教に名を借りた日本と皇室の共産主義化が目的であったことを忘れてはなりません。
天皇陛下と皇后陛下及び皇太子殿下の憲法擁護発言に端を発した左傾的言辞は、ゆえないことではなくOSS施策の延長線上にあります。
拙記事への批判コメントは歓迎しますが、その際には必ず「女帝擁立」に賛成なのか反対なのか、その理由と共に述べてくださいね。そこへの言及がない「不敬」とやら指摘のコメントは受け付けません。不毛なので。不敬と言うなら、万世一系を大事に引き継がれていらした昭和天皇への不敬の主が、皇后陛下ということになりますから、そこの矛盾点をクリアしてからの論でお願いします。
天皇ご謀反 保守がなぜ「不敬」の一言で白痴化するのか? 《転載自由》
赤い天皇皇后として後世に名を残されぬよう・・・・ 【転載可】