早大入試で偏向的出題 国旗国歌「教育にふさわしくない」.2.21 02:07
msn産経ニュース 赤字がべべこツッコミです。
早稲田大学法学部が15日に実施した入学試験で、学校行事での国旗国歌をめぐる教員の不起立訴訟を取り上げ、国歌斉唱時の起立強制はふさわしくないとする問題文を出題していたことが20日、分かった。最高裁判例では起立しない教員への職務命令は合憲とされており、識者は「偏向的で不適切だ」と指摘している。
法学部というのがより悪質ですね。最高裁判凡例で結論が出ていることを無視。これって出題者の個人的主観問題です。
出題されたのは選択科目の「政治・経済」で、問題文は「日の丸・君が代が戦前の日本の軍国主義下でのシンボルと考える人々にとっては、君が代に敬意を払えという命令は自己の思想に反すると感じられる」と指摘。「教育には強制はふさわしくないのではなかろうか」と結論づけた。
「教育の場に強制はふさわしくない」という論点なら、なぜ試験という教育の場で一方的価値観を、問題という形で押しつけるのか。自家撞着もいいところ。
また「学校の式典で日の丸を掲揚し君が代を斉唱することは、それを通じて国家への敬愛の念を抱かせようとするものであり、教育には似つかわしくない」と記述し、入学・卒業式での国旗掲揚、国歌斉唱の指導を義務付けた文部科学省の学習指導要領に明確に反する主張を展開した。
「それを通じて国家への敬愛の念を抱かせようとするものであり、教育には似つかわしくない」 はて? これのどこがいけないのか、論理的説明が欲しい所です。
この出題者は、「試験問題を通じて国家への侮蔑の念を抱かせようとするもの」ではないでしょうか?
不起立訴訟をめぐっては、東京都教育委員会の懲戒処分取り消しを求めた訴訟で、1月16日に最高裁が「戒告までは処分権者の裁量の範囲内」と、初の処分基準を示したばかりだ。
早大法学部の出題を受け、都教委は今月17日、都立進学校36校に、受験した人数の報告を依頼した。都教委は過去問題の分析集作成などに必要と判断したほか、「受験生や保護者が不安になったり、問い合わせがあったりする可能性があり、把握すべきだと考えた」と説明している。
早大広報室は「入試問題の内容についてはコメントしない」としている。
内容についてコメントしないとする、その理由を明確に述べるべきです。受験という受験者にとっては拒否できない場で、不当な問題が提出されたわけですから、釈明は必要でしょう。また試験問題全体に大学としてのチェック機能がないとしたら、大問題です。一出題者の個人的恣意で、思想の押し付けが可能になるわけですから。
教育評論家の石井昌浩氏は「最高裁判例をはみ出した偏向的な問題文だ。入試問題を通した洗脳教育とも解釈でき、極めて不適切だ」と指摘している。
設問自体がわからないのですが・・・「自己の思想に反すると感じられる」という言い分。ではこの試験問題に回答せねばならない受験生は、場合によっては自己の思想に反する形で「正解」を選ばなければならない状況もあるわけです。それに関してはどうなのか。極めて身勝手な立場での試験問題だと思われます。
出題者が早稲田大学の法学部の教授なら、その教えを受けて法曹界に出る人たちの頭の中身が懸念されます。