NHKの「花子とアン」や「平清盛」「タイムスクープハンター」他における
日本人の、事実にない汚し方について抗議記事を書いたら、日本人は
実は汚かった、とおそらくは特殊エリア限定の習俗を書いたであろうイザベラ・バードの
"Unbeaten Tracks in Japan"を挙げて、コメントしてくださった方がいらして、少々コメント欄が紛糾しました。
日本人を朝鮮人並みの汚さにしたいNHK
http://blog.goo.ne.jp/inoribito_001/e/d6525ef6d5642c2351f6c9091d7999fc
改めて調べてみたのですが、しかしいったいに、日本人は清潔好きで身ぎれいにしていたと
思われます。
当のイザベラ・バード自身が、日本のお風呂についてこう書き残しています。
"Unbeaten Tracks in Japan"より
日光滞在10日目には奥日光を訪れるが、梅雨時の豊かな水と日光に育まれた植生、コケ、シダ、木々の深緑と鮮やかに咲き誇る花々が中禅寺湖、男体山、華厳滝、竜頭滝、戦場ヶ原、湯滝、湯元湖を彩る様を闊達に描写し絶賛している。街道の終点である湯元温泉にもたいへんな関心を示し、湯治場を訪れている湯治客の様子を詳らかに記している。またその宿屋(やしま屋)のたいへん清潔である様を埃まみれの人間ではなく妖精が似合う宿であると形容し、1泊したうえで金谷邸への帰途に就く。
山形県南陽市の赤湯温泉の湯治風景に強い関心を示し、置賜地方を「エデンの園」とし、その風景を「東洋のアルカディアと評した。
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以下の画像は時系列に整理する時間がないので、at randomですが・・・・日本人は肌露出に大らかで、それが即性的関心に結びつくというほどのこともなく、混浴だったのが段々男女に分けられていったという段階を踏んだようです。
混浴時代にも、貸し切り風呂の風習はありました。
お風呂と並んで、床屋も盛んだったのでNHKが描くように髪振り乱して、泥だらけというのはあり得ないですねえ・・・・・・。まして大奥の女達がざんばら髪で胸元をはだけて(「タイムスクープハンター」)とかは捏造もいところ。厳しく大奥の女の嗜みとして仕込まれていたし、早朝起きで専門の髪結に髪は作ってもらっていましたから。
ヒット漫画と映画「テルマエ・ロマエ」に見られるごとく、日本のお風呂文化は世界でも
高水準にあったかと思われます。
シャワーだけの国も多いのです。
少々の田舎にもお風呂はありました。
裸体への羞恥心が希薄だったので、野外ですけどね・・・・。
安土桃山時代に日本にやってきたスペインやポルトガルのバテレンたちがまず口にしたのは、日本人の清潔さです。
イエズス会からのお達し。
「日本人と会うときは風呂に入り、体を清潔にしなさい」
この頃のヨーロッパはお風呂に入る習慣がなく、17世紀に建てられたベルサイユ宮殿でもトイレは少なく、マリー・アントワネットやポンパデュール夫人も、”おまる”で用を足し、それは宮殿の庭に廃棄。立ったままふくらんだスカートの陰で、シャーッとやってたとも言われます。ポットンもしていたかも。
街の通りは投げ捨てられたゴミであふれ、ドブネズミが走り回っていました。香水の発達は、体臭消しですね。
日本人すべてが清潔で綺麗であったとまでは言いませんが、なべて平安時代からこの方、
世界のアベレージでの清潔度は相当高いと思われます。
日本には行水の風習もあります。
以下は床屋の風俗です。
炭鉱とか炭焼きなどの特殊職業に従事するもの以外で、一般庶民がNHKが
描くようなざんばら髪で、泥だらけの顔というのはあり得ないです。
以下は日本の、昔の農業従事者ですが・・・・・・「花子とアン」の農民の汚し方は明らかに貶めですね。
日よけの笠までつけて、身ぎれいにしていたのが日本の農民なのに・・・・
髪も汚れがつかぬよう、手ぬぐいで覆い、女性はいわゆるアネさんかぶり。
「花子とアン」はしかも近代です。この汚さはあり得ませんね。
朝鮮放送局NHKは、日本人を当時・・・・日韓併合前の半島レベルの汚さにしたくたてまらないようです。
NHKへの抗議はこちらへ。
http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html
古来より日本人は水垢離(みずごり)や、滝行の風習に見られるごとく、穢れを厭い
清浄を好む民族です。
特殊な一画だけを切り取って、日本人が汚かったという説は偏り過ぎではないでしょうか。
神事と清潔・潔癖は不可分です。トイレを「ご不浄」と呼ぶ感覚は、朝鮮半島と画然と
異なりますね。
ウォシュレットも日本発。
抗菌と芳香、肌触りに優れた檜風呂も日本特有かもしれません。
サイカチ
サポニンを多く含むため古くから洗剤として使われている。莢(さや)を水につけて手で揉むと、ぬめりと泡が出るので、かつてはこれを石鹸の代わりに利用した。
石鹸が簡単に手に入るようになっても、石鹸のアルカリで傷む絹の着物の洗濯などに利用されていたようである(煮出して使う)。
肌にも優しい優れもの洗剤。実のところ、西欧の石油系の添加物の激しい洗浄剤より、エコ的にも美容的にも日本古来の洗い方が優れている面もあります。
*糠袋(ぬかぶくろ)は、身体用洗浄料の一種。
手の平に収まる程度の大きさの木綿、絹の袋に、米糠を入れたもの。入浴の際、これで皮膚を按摩して使用する。平安時代から使用されてきた日本の伝統的な洗浄料で、現在の石鹸、ボディソープに相当する。もみじ袋とも呼ぶ。
日本人は平安時代から、単に湯で清めるだけでなく洗浄料を使用していました。
今でも、肌に優しいぬか石鹸や、ぬか袋として残っています。
自然のオイルを程よく含んだ糠は、ぬか雑巾としても廊下や板の間磨きに使われていました。
西欧発の合成ワックスではなく、日本人はこんな優しい磨き剤を古来より使用していたのです。糠で磨きこまれた板は、穏やかな光沢を放ち、人の心を癒やします。素足での肌触りが、全く異なります。
日本人は民族水準としては、トップクラスの歴史を持つ清潔民族ではないでしょうか。
NHKはそれをわざわざ毀損して描きます。